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走る三太郎

全ての音を消して昼寝の夢を思い出す


今日稽古いやだな帰ろかな帰ろう瓜生さん怖い顔してるし吉田や悦ちゃんはにこにこしてるけど私は今日は稽古したくないんだ
明日やれば間に合うと思う今日は一人でいたい小道具の髪飾りと衣装をしまう場所を探す
大きな古い旅館のようだ私たちは合宿しているのだみんないるみんな楽しそう私は楽しくないという感情でいるわけではないが今日のけいこはしなくてよいと思う
衣装と髪飾りを置いておく場所を探す茶色くて幅の広い階段を上ったり下りたりして時々木が腐っている
とても大きな古い古い建物だ百年建ってる旅館のようだ大きな広間の隅っこに水の入っていない砂利が敷き詰められた池のような場所があったここに置いておこうと思う悦ちゃんが来て風呂敷貸してという白くて赤い花柄の風呂敷だ
私が見つけた何もない場所がいつの間にかみんなの荷物置き場になっている私の場所なのに私だけの場所は私だけの場所ではなくみんなの場所になっている悦ちゃんが私の風呂敷で何かしまっている

私は家に帰ろうとしている靴を履いていないので若い誰かの部屋にいて靴を借りようと思う靴はいっぱいある赤いのや黄色いのや青いのや赤い靴を借りることにした右足は丁度良いが左足がぶかぶかだ左足が小さくなった赤いぺったんこの靴で先がとがっている布でできている細い飾りのようなベルトがあったのでボタンで止めた

猫の三太郎もいる靴を履かせなければと思う黄緑色の小さな靴を履かせた細長い靴だった

外はどこかの温泉街のようだ三太郎は嬉しそうに駆け回っている私に付かず離れず温泉街の商店街を東京への帰り道を探す三太郎が元気に走っているのがすごく嬉しいこんなに嬉しそうな三太郎私も嬉しい
すごく広いバスの待合所ぐるっと階段があって街の人がいっぱいいる三太郎は走る気が付けば三太郎の靴は脱げているやっぱり三太郎は素足が一番良い
バスが来た三太郎はバスの運転席の窓から中にぴょんと入った運転手さんに抱かれた停留場に看板があって東京という字が目に入った三太郎を抱いている運転手さんにこのバスに乗れば東京に行きますかと聞く運転手さんは愛想が良くてとても良い人だ坂道の町温泉街狭い街並みにぎわっているバスには地元の人がたくさん載っている
東京はすぐですよ東京に行くには小さなワンボックスカーがもうすぐ来ますと教えてくれる

ありがとうという気持ちで三太郎を私の方に呼ぶように大きく手を広げた

そこで夢は唐突に終わった

三太郎と東京に帰る

幸せな気持ちだけが残った

三太郎は元気なのだすごく

そう三太郎はすごく元気なのだ

東京の新宿のいつもの家で三太郎と暮らすのだ嬉しい


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みらこ

のんというのか。
薄暗い日が翳り湿ったおんせんがの石畳。そこを歩く女と猫。靴が脱げた猫。
夢の続きは今生に続いていくのかそれまでか。
ここにいても夢の中でもずっと一緒。
他人の夢に入り込んで同じ物を見た気分。
by みらこ (2014-03-07 12:24) 

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